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AS伝説           その3


第25回 「Infightzone Earth」             1990年1月号
物語
 ついにサリーニらは敵本拠地に到達する。そこにあったのは富士山を改造した巨大ビーム照射プラントであった。
備考
 本編コミック部分には見開きで巨大輸送車両や二足歩行の小型歩兵兵器などが登場するが、それより凄いと
思うのは読者ページの「AS TALKスペシャル」である。オリジナルメカイラストやパロディマンガなど当時の濃い人気
を感じさせる。この人たちは今頃どうしているんだろうか。
第26回 「ビーム要塞フジヤマ」         1990年2月号
物語
 太陽を超新星化させ、太陽系全体を滅亡に追いやる巨大陽子ビーム砲要塞。その発動を止めるため、自ら小型
ムーブメンターに乗り込んだリュウを先頭にバランギ軍は要塞深淵部へ向かう。ガザールが全ての国民の脳を摘
出し、組み込んだ有機コンピュータの前についに辿り着くリュウ。しかし、そのリュウの元に「サリーニが被弾した!」
との通信が入る。その修理をトカームに指示し、リュウは自分の元々の脳を見つけ出す。その背後に敵バイオソル
ジャーが迫る。
登場メカ
リュウ用小型ムーブメンター(ASネオシャイアン)
備考
 「真白き富士の気高さを心の強い糧として」か、それとも「青空高くそびえ立ち四方の山を見下ろして」か、ともか
く唄にも歌われたという富士が見るも無惨な滅亡兵器とされ、しかもガザールの国民全部の脳がセットされている
というエゲツなさ。小林風スプラッタSF悪趣味大爆発。その割には「トカームぅ、動かないよよーん」などとサリーニ
は愉快な悲鳴を上げていたりする。
 リュウのムーブメンターって、これは88年5月号で竹谷隆之氏が作っていた「ネオシャイアン」じゃんか!「AS」っ
てこんな流用、改造の嵐である。そこがいいんだけどね。
第27回 「リュウの涙」                    1990年3月号
物語
 今こそ明かされるリュウの過去。ザカールの有機コンピュータ計画によって頭脳を摘出され、代わりに義頭ユニット
を移植された彼女はやがて自我を取り戻し、バランギに亡命した。
 太陽系全てを滅ぼそうとする照射プラント。それを守る巨大有機兵はプラントと自分自身を消滅させようとするリュウ
を葬り去ろうとする。しかし、そこへ傷ついたサリーニとトカームが現れる。
「リュウ!頭ン中ぁ義頭でも今のリュウは俺たちのリュウだ!一緒に帰ろう!それでいいんだ!」
「リュウ!そんなやつぁふっとばしてやる!離れろ!」
 二人の言葉に義頭となっているリュウの眼は、有るはずの無い涙を流すのだった。
 三人はプラント中枢部へ爆弾を仕掛け、脱出する。
「トカーム、いいの?私は人間じゃないのよ」
「全然問題ないんじゃない?脳を入れ替えた別人のリュウなんかいらねえ。いままで一緒に戦ってきたあんたが大切
なんだ。それに、内緒だけどサリーニはあんたに惚れてるんだって!」
「トカーム!おしゃべり!殺す!」
登場メカ
 ザカール有機巨人兵
備考
 たとえ機械でも今のお前が一番大切なお前なんだ……と、いう「AS」そのもののテーマらしきものがここに登場する
んですね。機械になってしまっても前向きに生きていきましょう、という。悲しいのは機械になってしまったことではなく、
人間としての心を失ってしまうことなのだ、と言っているような気がする。
 恐らく最初は物語らしい物語など大して考えてなかったんではないか、と思われる「AS」だが、ここに至って2年も延々
続けてきた「義頭」という題材が生きてくる。義頭や機械生命体全てをひっくるめて「地球の生命」という認識がなされる
のである。後戻りできない機械文明の中で生きる我々にとってここに辿り着くのは必然であった。機械生命体が単なる
人類の敵として扱われるような過去の一部戦争SFは小林誠ら80年代の人材によって多分に古くさい物となった、と言
えるのではないか。機械も義頭ももはや我々の体の一部なのである。
第28回 「火星へ…」                           1990年4月号

物語
 2000年代に入って火星の資源開発は急ピッチ、大規模に進められていた。人々は一攫千金を夢見ていまだ無法
地帯の如き火星へ押し寄せた。
 時は流れ、2065年…地球からの輸送船からタイレルコーポレーションの幹部だという黒衣の女性が資源開発労働
地区へ降り立った。それはあのリュウだった。彼女を48時間警護することを命じられた保安官JJケストレルにリュウは
自分の目的を「人捜し」と答える。
登場メカ
惑星間輸送船
備考
 前回から10年近い年月を経て、「AS」の新たな物語は火星が舞台である。その火星はと言うと、やはり『ブレード
ランナー』風味の『迷宮都市』的世界。「ハイバーウェポン」のエンデバーV号の図版が巻頭でそのまま使われている
(笑)

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